仰烏帽子山までのアクセス
そもそも、仰烏帽子山、どう読む?
意外と読めないものです。これ、正式にはのけえぼしやまって読みます。仰を「のけ」って読むんですね。ちなみに、のけってパソコンで出ないので「ぎょう」ってタイピングして変換すると仰の漢字が出ますね。
よく登山される人や地元の人は仰烏帽子山を「のけぼし」って略してることが多い印象です。慣れてきたら、”のけぼし”って呼んでもいいかも!
仰烏帽子山のある熊本県五木村までのアクセス方法は三つ
二本杉から南下する国道445号線
県北や福岡・大分方面からだと最短ルートになりますが、美里町から二本杉までの道が離合困難箇所(離合:対向車とすれ違うこと。九州方面の方言)も多く難儀します。また、五家荘も所々離合できないので心理的負担や運転技術や運が試されます。バイクならこのルートが最短でオススメ。
東陽村から大通り峠を越える県道25号線(オススメ!)
高速道路だと宇城氷川スマートインターチェンジから下りて国道3号線に合流。道の駅りゅうほく近くから国道443号線に入り、県道25号線で五木まで行くルート。車なら断トツ優勝でここがオススメ。常に2車線あり、途中には大通峠や白滝公園などの見どころもあります。ちなみに白滝公園は下の動画を参照!白滝公園は鍾乳洞や無料キャンプ場など盛りだくさん!
人吉から国道445号線で北上
県南や鹿児島・宮崎からだとおのずとこのコースになるでしょう。基本二車線なので特に問題ないと思いますが、時々工事があり迂回を強いられますので事前下調べを。
登山前に、道の駅 子守唄の里五木でトイレ休憩を
道の駅 子守唄の里五木でトイレ休憩がオススメ。登山口からほど近く、トイレもきれいで安心感がありますよ。ここまで運転するだけでもかなり疲労が蓄積されているはず。さらにここから数キロの林道を運転する精気を養いましょう!
道の駅の紹介動画もありました👇
ちなみに県道25号線からだと、白滝公園をトイレに使い、道の駅を経由しないのもありかと思います。事実今回はそのようにしました。
仰烏帽子山の登山口は3つ
元井谷第一登山口
数年前までは一番メジャーな登山口でした。また、初めて登った時もここでした。夫婦杉や所々に福寿草もあり、見どころも多いです。しかし、がけ崩れや水害等で大きく崩れています。今は通れるかと思いますが、未確認です。
元井谷第二登山口
元井谷第一登山口からさらに4キロほど進み上がった所にあります。今はここが一番メジャーな登山口と言っていいでしょう。簡易トイレもあり、監視小屋なるものまであります。標高が一番高い登山口なので、福寿草スポットや頂上までゆるやかな山歩きが楽しめます。その反面、距離は意外と長いですが、緩やかなのできつさをあまり感じません。
椎葉谷登山口
登山口前には元気水、コース途中には牛の鼻ぐり岩などの見どころがある登山口とコースになります。しかし、コース上は所々やや荒れており、元井谷第二登山口より体力や技術が必要です。また、谷主体なので日陰が多いです。
登山開始
今回のルート
さっそくですが、今回実際に通ったルートです。
元井谷第二登山口(地図右上)からスタート➡福寿草をほぼ見ずに仰烏帽子山山頂➡兎群石山(とぐんせきやま)で昼食➡仏石へ降りて福寿草観賞➡元井谷第二登山口 です。おそらく定番の一般的なルートだと思ってます。
事前に五木村ふるさと振興課【℡0966-37-2212】に登山口やルート確認しておくと安心かもですね。登山口まで行く事、結構ハプニング起こりがち。
ヤマップの地図より引用
元井谷第二登山口
登山口までの車道での凍結、積雪や山中の残雪や凍結箇所などが見られる場合もありますので、十分ご注意。(凍結時にはノーマルタイヤでは上がれないこともあります)私は日産セレナなので、スタッドレスタイヤを買うとしたらこんな感じです。
駐車場はアスファルトで整備されています。ここまでずっと舗装路ですが、運転は慎重に。駐車スペースは約20台ほどと、マイクロバス専用が2台。簡易トイレも2機ありますが、選べる状態なら事前に済ませた方がよいでしょう。福寿草時期の土日などは半端なく込み合います。林道の奥の奥まで路上駐車状態ですので、できる限り早めの時間帯で計画しておきましょう。
駐車場から市房山がよく見えます。今回登ったのは山開き直前の平日だったこともあり、早朝の駐車場はガラ空き。下山時の昼過ぎになると、駐車場はほどよく埋まってました。
ちなみにこの写真の左に映ってる小屋は「監視小屋」と書かれてありました。監視と言われるとあまり良い気はしませんね。ルールやマナーは守って登山したいものです。
登山開始からすぐシモバシラ!
シモバシラって聞いても心躍らないのではないでしょうか。侮ることなかれ!ここで言うシモバシラは、普段目にしている霜柱とは全く異なるもの。カタカナのシモバシラは、見る価値が大いにあります。これ!👇
まだここらあたりでは伝わらないでしょう(笑)。カマキリの卵、カエルの卵と言われかねない!もうちょっとキレイなやつをはこんな感じですよ👇👇
動画だとめっちゃわかりやすいですよ!👇👇
シモバシラはウィキペディアの説明をしっかり見ておきましょう。もはや植物名なので、霜柱とは全く異なるもの。ちなみにこの現象を霜華(しもばな?)と言うそうです。この季節の気象条件がバッチリな時にしか見ることができない貴重な現象らしいですよ!
シモバシラの後は気持ちよい森林浴歩き
こんな雰囲気の山をしばらく歩くことになります。起伏は緩やかなのでドンドン歩が進みますよ。
最初の分岐を右へ
気持ちよい森林の中を歩くと、最初の分岐に。今回はまだ早朝であり時間が早かったので、まず山頂を目指すことにします。よって右へ。左へ行ってしまうと福寿草の群生地です。福寿草は太陽に照らされて花びらが開きます。昼間に観賞するのがベスト!下山時に見ることにしました。
※朝早くや夕方遅く、また天気も雲りの日や雨の日は、花びらが開いていませんので注意!
第一福寿草を発見!
右のルートをとっても福寿草はあります。しかし北側なので発育は仏岩などの群生地にくらべたら遅いようです。
まだ寒々しいですね。こんなつぼみも可愛らしいものです。先へ進みます。
今回は寒かったのでシモバシラも見れましたが、もっと暖かい日だとこの辺りはぬかるみが激しいです。滑る箇所も多いので注意ですが、この日に限っては地面が凍っておりとても歩きやすかったです。日によって、また年によって随分違いがあるなと思いながら歩きました。
元井谷第一登山口への分岐
間違っても第一登山口に下りないように注意。この辺りは休憩スポットでもあるので腰を下ろして携帯食を食べました。ここは仏石に下りる分岐でもあるので大事な場所です。まずは頂上や兎群石山を目指しますが、その後またここに戻ってきて、仏石の福寿草群生地を目指す行程です。
とても静かで鳥のさえずりのみ聞こえるような、そんな素敵な雰囲気の場所でしばし休憩。
風穴は面白スポット
休憩ポイントを過ぎて頂上を目指す時、次に訪れるのが風穴(ふうけつ)です。ここは登山ルート上(進行方向右手)にあるので必ず立ち寄りましょう!
看板もあるので見逃さないと思います。もし見逃したら下山時に立ち寄りましょう!
ここで何をするのかというと、この風穴から噴き出る風を浴びます!温度が一年を通して一定なので、夏は冷房!冬は暖房のように感じます!!温度が活字じゃわかりにくいですが、動画を見れば一目瞭然です!
・・・と思ったのですが、やはりわかりにくかった( ;∀;)
ブログの最後の方にYouTube動画を出しているのでそちらを参考にしてください!!そっちこそめっちゃわかりやすい風穴の様子があることを保証します!(これマジ!)
山頂までの山歩き
所々には従来の?霜柱がサクサクです。シモバシラと霜柱が混在してます。
しばらく行くと、展望所(椎葉谷登山口方面)の分岐があります。ここはスルーして山頂を目指します。以前は山頂から下山時にここを曲がって展望所に寄って、そのまま谷を下って、九十九折りの激坂を登って仏石へ行ったことが2回ありますが、体力や時間に余裕があるかたにはオススメ。
そして尾根に出ます。ここの尾根歩きは毎回気持ちよく、天気が良かった日には地味にテンション上がります!枯れ木も山の賑わいなんてことわざがありますが、とんでもない。枯れ木こそ主役だと感じることでしょう。
そして仰烏帽子山の山頂へ
仰烏帽子山の山頂(標高1302m)。この日の景色は大当たり!360度ビューなのはいつものことですが、見通しが良過ぎました!
北側の景色。遠くは阿蘇中岳の噴煙が。くじゅう連山もうっすら見渡せました。
西は遠くに長崎島原普賢岳が見えます。
南側は霧島山系が丸見えでした。高千穂峯から韓国岳がくっきり。その左には鹿児島の桜島が噴煙をあげているのがわかります。噴煙が左に棚引いてますね!さらに左には開聞岳がうっすら見えました。この写真じゃ厳しいか?肉眼ではしっかり見ることができました。
動画も残してますよ!しかも私の解説付き(笑)👇
さらに運がいい事に、山頂にいる間、山頂は私らだけでした。心置きなく景色を堪能しました。来年も来れたらいいな。そして昼食場所には少し移動して兎群石山へ。
兎群石山(とぐんせきやま)で昼食を
山頂直下に兎群石山への看板があります。仰烏帽子山の山頂はそんなに広くないので、ここ数年は昼食を兎群石山でとっています。看板から7分で着くそうです。迷いやすいルートなので赤テープを確実に辿りましょう!
そしてすぐに兎群石山へ。なだらかでピーク感は無し。ここはカルストが立派で数もすごいので一見の価値あり!また南が開けているので景色も堪能できます。実際に来れば、ここで昼食をとる意味が分かると思う。
カルストの写真はたくさん!
南の景色もすばらしい!
雰囲気は動画を見ると一番伝わる!冬なのに南側で日が当たってポカポカ気持ちいい!
昼食後は仏石を目指す。鎖場注意!
仏石へ降りる箇所が一番急な坂となります。鎖場です。三点確保で慎重に下りましょう。
ここから仏石が見えますが、ここ数年は登山禁止?登山注意?情報は定かではありませんが、あまりオススメされていません。数年前は登ったものですが、最近は仏石へ直登は自粛してます。仏石のてっぺんには仏さんに石像がありますよ。今もあるのかな。
仏石直下は福寿草の群生地
ついに福寿草とご対面!ピークまであと一週間といった感じでした!枯れ花がほぼなく、ある意味一番キレイな時期!初めて見たメンバーが、「造花の様にきれい!」と発言。かなり的を得た表現だと思いました!
太陽に向かってキレイに咲いてました!やはり仏石付近が空気の吹き溜まりになりやすいのか、他の場所より暖かく、咲くのも早いようです。写真を撮りたくなりますよ~
福寿草ロードを駆け上がりながら登山口まで戻りました。仏石から登山口までは、しばらく上りになります。下山なのに登ります。心得ておきましょう(笑)帰りもシモバシラは解けてないものも多かったです。風がなく助かったのですが、気温は低かったのでしょう。あっという間に下山しました!
下山後は五木温泉夢唄へ
アクセス
道の駅から数歩です!見えてます!
温泉概要
◆住所:五木村甲2672-54
◆℡/0966-37-2101
◇営業時間/11:00~21:00
◇料金/大人400円(70歳以上300円)
子供200円
※3歳以下は無料です!
◇定休日/火曜日
温泉内容
内風呂、露天、サウナを備えた弱アルカリ性の天然温泉。泉質:無色透明の単純アルカリ泉
効能:リウマチ、関節痛、慢性疾患など
注意:四季折々の五木の大自然を眺めながら湯船につかることの出来る露天風呂が人気らしいが、この時は使えなかった。貼り紙に色々書いてあったが忘れた。一定期間入れないという内容だったような・・・
補足資料
動画
2019年に登った時のYouTube動画
今回登った2020年のYouTube動画は↓↓
作成中
グーグルフォトが自動生成した動画は(音に注意)↓
ヤマップの地図や写真
ヤマップの地図や写真はこちらです。
今回一緒に登ったの登山グループは
⛰九州山大学オンラインサロンを始めました。初心者用🔰の登山グループです。
メンバーは細々と募集中です。ぜひサイトを覗きにきてね。
おわりに
いやぁ、今回は見どころが多い登山となりました。シモバシラ、風穴、山頂の景色、カルスト、福寿草。やはり福寿草の時期が混み合うのは間違いないですが、別の時期も面白そうな山です。ヤマシャクヤクの時期とか!秋の紅葉とか!九州百名山にも選定されているので、ぜひ未踏のかたには登ってほしい山の一つなのは間違いないですね。ではまた!
次回は久留米の発心山とグライダー山について書く予定です。(文責:登山家ヤマちゃん)
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