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万年山(標高1140m)はねやま 大分県玖珠郡玖珠町

万年山は、とにかく優しい山。
ミヤマキリシマの時期は特に年配者が多いのに驚かされる。
比較的手軽に山頂が踏めて、景色もいいんだ。
山の概要
大分県の玖珠盆地にある万年山は、伐株山とともに玖珠町のシンボル。柱状節理が発達して断崖絶壁の箇所もあるが、総じてなだらかな登山道で、頂上は眺望に長け、ミヤマキリシマの群生が見れる登山者に人気の山。九州百名山の一つ。
見どころ
✅ミヤマキリシマの大群生
✅ほとんどアップダウンがないので楽ちん
✅山頂は広く、眺望良い。九重連山、阿蘇、英彦山など九州の主峰が見渡せる!
登山適期
通年可。夏は暑い。
山中の水場やトイレ情報
水場の標識はあるものの、実際には使えなかった。トイレは便利な箇所にあるので助かる。
問い合わせ先☎
【山情報】
玖珠町商工観光振興課
℡0973-72-1111
※電話番号をタップすると電話がかかります
山の地図
2万5000分ノ1地形図
豊後中村

山頂がとても広く、駐車場から頂上まで標高が200m差。
これは楽な登山なにおいがする~
吉武台登山口(標高940m)よしぶだいとざんぐち
登山口の位置情報(緯度・経度)
[33°14′07″] [131°08′38″]カーナビの機種によっては目的地に設定することができます。
国土地理院の地図閲覧サービスで緯度と経度を入力すると、地図上に当該地点が表示されます。
登山口の概要
万年山の東側で、避難小屋(トイレ)を経由する登山口。最近ではこの登山口が一番使われている。
登山口の地図
登山口の駐車場情報
約20台可。舗装路だが、溝があるため慎重に確認をすること。(私がやらかした)
登山口までのアクセス
マイカーの場合🚙
大分県玖珠ICから国道387、国道210、町道経由で10㎞、約15分。町道は狭い舗装路だが、所々に離合スペースあるので慎重に運転すること。
鉄道・バスの場合🚋
公共の交通機関は不可。マイカーを利用する。
登山口の水場やトイレ情報🚻
登山中に水場はない。トイレは万年山休憩所(避難小屋)に男女別で有り。
登山口の携帯電話電波状況📶(※保証できませんが参考程度に)
ドコモ➡2 au➡2 SB➡2
(※数字は携帯電話電波アンテナ📶の本数)

登山が楽な分、ほぼ車で標高を稼ぐので、運転は大事。
道は狭いけど、離合できそうな箇所を確保しながら進もう。
駐車場は広く感じたよ。
今回の登山参考資料
登山GPSアプリYAMAP(ヤマップ)情報
YouTube動画
参考文献
📚『九州百名山地図帳』山と溪谷社
📚『分県登山ガイド43 大分県の山』山と溪谷社
📚『九州の登山口401』西日本新聞社
📚『季刊のぼろnoboro』の各号 西日本新聞社

ミヤマキリシマが当たり年で、かつピークの時に行けたので
ピンクの度合いが半端なかったよ!
なだらかな山なので老若男女にぎわってた。
今回の登山コース紹介
登山コース地図
登山コース概要
吉武台登山口➡ミヤマキリシマ大群生地➡万年山山頂➡吉武台登山口(反時計回り)
吉武台登山口から最初のミヤマキリシマ群生地まで
万年山の吉武台登山口は、吉武台牧場を目指せばここまでナビしてくれるだろう。写真をみてもわかる通り、駐車場は充実している。駐車場と道路の境目が溝になっている箇所があるので目視して駐車しましょう。
直接頂上を目指した場合、のどかな道を2キロ弱。この登山口(吉武台牧場)駐車場で既に標高940mあるので、あと単純標高200m登れば頂上だ。比較的やさしい登山であることがわかる。
ただ、私らはミヤマキリシマの群生地をみて反対の登山口まで一旦出て、そこから登って尾根を歩くコースとしているので、時間はそれなりにかかる行程だ。
まずは舗装路を歩くこととなる。天気が良いと気持ちよい。
さっそく左手に万年山が見える。柱状節理でも有名な山だ。
柱状節理(ちゅうじょうせつり、英: columnar joint)は、岩体が柱状になった節理。六角柱状のものが多いが、五角柱状や四角柱状のものもある。玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達する。
まず右手に現れるのがまんじゅう石だ。人の背丈ほどの岩。ここまで命名されているから寄ったものの、特に大きな特徴はない。スルーしても後悔しないだろう。
この一直線に続く登山道は印象的だ。思わず写真を撮りたくなる。
この扉を開けて入る。度々閉めるシステムのようだ。重い割には軟弱なので、壊れないか心配。
学校の美術で使えそうな構図だろう。遠近法がわかりやすい。緑と青がきれいだ。
奥の緑が濃い部分が万年山頂上だ。直登するとあっという間だろう。左に見えてくるのはミヤマキリシマの最初の群生地だ。左奥の山は、くじゅうの涌蓋山。
通った道を振り返る。なだらかなアップダウンと白い道がわかりやすい。きつさは全く感じない。
万年山牧場のミヤマキリシマ群生地
ミヤマキリシマ群生地の標識があり、登山道から左手に行くと目の前にピンクが広がっている。さっそく行ってみた。ここは見たら再び元のまで必要がある。
まずは看板をみて勉強。
扉を開けて入ると、そこはミヤマキリシマの群生地だ。タイミングもよかったため満開で花付きもよかった。これは、この後訪れる大群生地も期待できそうだ。
先ほどのミヤマキリシマ群生地からほどなくして、万年山休憩所に着く。
万年山休憩所(避難小屋)紹介
万年山休憩所には、しっかりとした建物があり、実際に休憩することができる。
休憩所には男女別にトイレが設置されている。起点になる場所なので便利。
万年山休憩所横に、水場の標識があったので行ってみたが、水は得られなかった。事前に用意していこう。
したの動画では水場確認の場面にとび、すぐに状況の確認ができます。
避難小屋からミヤマキリシマ大群生地へ
万年山休憩所で休憩が終わったら、再出発。しばらく気持ちよい舗装路が続く。
そしていよいよ分岐。
分岐には万年山トレッキング概略図の看板がある。真っすぐ進むとすぐ登りになって万年山山頂に行ける最短ルート。今回は右に曲がってミヤマキリシマ大群生地(お花畑)を目指す。
お花畑までは、きれいな白い舗装路(林道)を歩くこととなる。10年前にはなかった道で、新しさが目立つ。歩きやすいが特に目を見張るものは乏しい。
標識や看板は充実している。
表現は色々あるが、はな畑・ミヤマキリシマ大群生地・鼻ぐり、そっちの方向を目指そう。
左右は雑木林的な登山道を進む。やや不安になるが、間違いない登山道。
ミヤマキリシマ大群生地
そしていよいよ万年山のミヤマキリシマ大群生地だ。これを目当てに登ったようなものなので、期待が大いに膨らむ。
ミヤマキリシマ大群生地に入ると、容赦なく満開のミヤマキリシマが出迎える。ピンクと一言で言っても微妙に色合いや鮮やかさが違うことに気づく。満開ならではの景色。
天気も良かったため、空の青と山の緑、それにミヤマキリシマのピンク。この三色で彩られた景色が続く。
まさに圧巻のミヤマキリシマだ。年配者のかたも多かったので、ここまで容易にこれるということを裏付けている。
左右にミヤマキリシマが並ぶが、通る道も広いのでとても開放感がある。これも万年山らしさ。
一通り見た後に振り返ったらこの写真。人の大きさなどで、その規模感が伝わるだろう。メンバーはしばらくここにとどまって、ミヤマキリシマを目に焼き付けた。
この二枚は彩度などを上げて編集したもの。まぶしい位のピンクになる。
ミヤマキリシマから万年山山頂まで
ちょくちょく分岐はあるが、その都度標識や看板があるのでそれに従おう。ここは左の道。
一旦、鼻ぐり登山口へと出る。
ここの登山口にも駐車スペースがある。ここまでどうやってくるのか地図で見たが、説明しにくい。
鼻ぐり登山口から山万年山山頂まで2.9㎞。距離はけっこうあるが、一旦尾根まで登れば平坦。ここからしばらくが登山らしい登りとなる。
一旦尾根に出たら、あとは気持ちよい尾根歩き。ただ、良くも悪くもこの日は天気がよかったので暑い!
ドウダンツツジ?きれいに咲いている。
なだらかな道で標高が徐々に上がっていくと・・・
万年山の山頂。標高は1140m。のどかな山頂だ。
東側にはくじゅう連山。涌蓋山が目立つ。右奥には阿蘇山も確認できる。
万年山の南側の景色。ここが一番見渡せる。左奥は阿蘇山。
西よりの景色。
つないでパノラマにしてみた。
この地図を参考に景色を見てほしい。
一等三角点もある。これから日陰を探して昼食としたい。
万年山山頂でホットサンド
日陰を探してホットサンド作りが始まった。
材料は豪華!こんなマメに用意できないので、できる人を尊敬してしまう。
一回目。うまく焼けたのでかぶりつく。
彩りよい!作りながら食べて、食べながら作る。(自分は見てるだけ)
山で淹れるコーヒーはなんであんないオイシイのか。
伐株山の頭だけヒョコンと見える。
うまいのはもちろんだが、出来立てと、周りの景色がよりおいしさを引き立てる。おなかいっぱいになり、動きたくない。
万年山山頂から宝泉寺温泉(九州自然歩道)方面に下山
山頂から直に駐車場を目指さず、宝泉寺温泉方面に下りて途中から林道で駐車場まで戻ったのでさらに歩いた。
その他のコース情報
「大分県の山」や「九州百名山地図帳」では黒猪鹿(くろいか)からのルートが紹介してある。あのルート、頂上直下は草木や笹に覆われていたから注意が必要だと感じた。ただ、このコースの醍醐味は、柱状節理を間近に見れること。
初めての人は、今回紹介した吉武台牧場からが断然登りやすい。

ちなみに、万年山のすぐ隣の伐株山もオススメだよ!
登ってもいい、頂上まで車で行ってもいい。個人的に大好きな山。
万年山の後に寄ってもいい位。
登山後のお楽しみ
川底温泉 旅館 螢川荘
近くには色々な温泉がある中、熊本に帰る途中にある温泉で立ち寄ったのが川底温泉 旅館 螢川荘。
温泉は名前の通りに底にごろごろとした石が敷き詰められていいて面白かった。満足!
一つ不満があるとすると、男湯は二つ湯舟があって、一つは厚すぎて、一つはぬるすぎた。隣の女湯はちょうどよかったとの感想。男女で湯の温度差が大きかった。
日帰り湯情報
営業時間 10:00 ~ 17:00(受付終了16:30)
※17: 00よりご宿泊のお客様専用になります
ご利用料金 :大人 500円・ 小人(3才~中学生) 300円
貸切り湯 :1時間 2,000円
近くの観光地

先ほども述べたけど、万年山が観光地としてもオススメ!子供連れでもカップルでも大満足の場所だよ。動画を貼りつけておくね。
特にブランコとKIRIKABU HOUSEのカフェスペースがオススメ!
登る人へアドバイスや注意点
✅登山口は様々な本で紹介してある黒猪鹿よりも吉武台が易しいし見どころも多い
✅避難小屋にトイレがあるのが便利。水場はない。
✅ミヤマキリシマの大群生地で昼食をとるなら時計回りがオススメ。
✅すぐ隣の伐株山もオススメ。むしろこちらがいろんな意味で訪れやすかったりする!

万年山は、九州百名山では一位二位を争うほどの登りやすさだよ。
登山のきっかけとしても最適!ぜひ玖珠町の万年山へ!
九州山大学オンラインサロンの登山履歴はこちらを参照ください。
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