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八方ヶ岳(標高1052m)やほうがたけ 熊本県菊池市

コースが多彩。特に沢沿いのコースがあるのが特徴。
一年中登れる魅力的な山だよ。
ただ、4時間は歩ける体力が必要だよ。
山の概要
見どころ
✅沢沿いは夏に涼しく登れる。ドボンも可。
✅頂上は開けており、360度の景色。
✅カニのハサミ岩に登るコースはスリルと絶景あり。
登山適期
通年可。沢コースは、ほぼ日陰なので夏は涼しい。
山中の水場やトイレ情報
トイレは山中や登山口にも無い。
矢谷渓谷キャンプ場内や矢谷渓谷手前の公衆トイレはあるが、使用可能か不明。
事前の道の駅水辺プラザかもとや国道324号線沿いのコンビニ等で済ませておくとよい。
水場は沢コース沿いに水神の水場がある。
ここは枯れているところを見た事がないので安心感あり。
問い合わせ先☎
【山情報】
山鹿市商工観光課
℡0968-43-1579
矢谷渓谷キャンプ場
℡0968-48-9156
【宿泊】
山鹿温泉観光協会
℡0968-43-2952
【交通】
産交バス
℡096-325-0100
第一交通タクシー
℡0968-46-3333
※電話番号をタップすると電話がかかります
山の地図
2万5000分ノ1地形図
八方ヶ岳

マイカー移動で登山口まで行く事になると思うから
ぜひ事前に地図やトイレ等を確認しておこう。
道の駅水辺プラザかもとは温泉もあってとても便利だよ♨
矢谷渓谷登山口(江良橋は標高452m)
登山口の位置情報(緯度・経度)
[33°05′13″] [130°48′59″] (矢谷渓谷キャンプ場駐車場)[33°05′05″] [130°49′21″] (江良橋)
カーナビの機種によっては目的地に設定することができます。
国土地理院の地図閲覧サービスで緯度と経度を入力すると、地図上に当該地点が表示されます。
登山口の地図
※地図は大きく間違ってはいないが、ピンポイントを指していない。
登山口の駐車場情報
約3台駐車可。ここからさらに上がったところには計10台ほど駐車スペースあり。
全く空かない場合は、矢谷渓谷キャンプ場駐車場(計約200台)に停める。
登山口までのアクセス
マイカーの場合🚙
九州道菊水ICから県道16号、国道325号、県道9号、市道、林道八方ヶ岳線経由で31km(約45分)。
鉄道・バスの場合🚋
公共の交通機関は不可。マイカーを利用する。
登山口の水場やトイレ情報🚻
登山口に水場、トイレない。前述の「山中の水場やトイレ情報」を参照。
登山口の携帯電話電波状況📶(※保証できませんが参考程度に)
ドコモ➡3 au➡3 SB➡圏外
(※数字は携帯電話電波アンテナ📶の本数)

登山口の駐車場は、まず矢谷橋登山口近くの最短場所まで確認してから、とめられなかったら徐々に遠くに停めてるよ。離合注意。
今回の登山参考資料
登山GPSアプリYAMAP(ヤマップ)情報
YouTube動画
カニのハサミ岩の動画へ
参考文献
📚『九州百名山地図帳』山と溪谷社
📚『分県登山ガイド42 熊本県の山』山と溪谷社
📚『九州の登山口401』西日本新聞社
📚『季刊のぼろnoboro』の各号 西日本新聞社

八方ヶ岳は長男(6才)と登った記録だよ。体力的にギリギリだったみたい。YouTubeでは長男の映像をカットして編集してあるよ。
これから紹介するコースは一般的でポピュラーなコースだよ。
今回の登山コース紹介
登山コース地図
登山コース概要
矢谷橋登山口➡穴川分岐➡八方ヶ岳山頂➡山の神コース➡林道➡矢谷橋登山口
周回ルートを好む人の一般的なルートになります。
登山口から穴川分岐まで
駐車場は何か所かありますが、矢谷橋登山口に一番近いのがこの辺りです。一番遠いのが矢谷渓谷キャンプ場になります。その間で探していくことになります。
登山口の目の前にも数台駐車できそうですが、難易度高め。とやや強引さが必要。
矢谷橋登山口にはこのような標識があります。
矢谷橋登山口。ここから沢コースは山頂まで100分だそうですね。近くに杖も借りられます。
沢コースに入ると、しばらくは沢沿いのとても気持ちいい登山道です。常に水の音がします。
大小多くの滝も存在します。
親子のような滝の連続です。夏でもヒンヤリしてます。
滝が過ぎるとハシゴ。ここ数年で新調された様子。キレイで丈夫そう。
ハシゴを登るとすぐに水場にでます。神水の水場です。枯れることなくいつも出ています。
ぜひ飲んで行きましょう。また、水筒などに汲んでいくことをオススメします。冷たくておいしい水は貴重。
その後も新緑がまぶしい登山道が続きます。基本的に頂上以外はずっと日陰なので、女子にオススメな登山となりますね。実際喜ばれます。
また、ここから穴川分岐までは歴史や史跡も見ることができます。誰が作ったのか、独特な像。
木の割れ目に何か入ってる~
おとめ滝は当時は探したけどわからなかったのですが、後日再度登るとようやくわかりました。岩を伝うような流れが滝でした。写真は関係ありません😅当時はこれが滝かもと思ったけど違いました。
大きな岩の下にお供えしてあった場所は、岩下神社と言うらしいですね。神社や炭焼き窯跡がたくさんあります。
穴川分岐に近づくと、水の音はもう聞こえません。枯れた沢を何度か横切り、登りつめると穴川分岐(中間地点)です。
穴川分岐(中間点)に到着。ここは開けていて座る所もあり、また地図や資料もあるので休憩するにはもってこいです。積極的に休みましょう。
資料はこんなものです。
穴川分岐から八方ヶ岳の頂上まで
穴川分岐から頂上までは、またこれまでと違った雰囲気での登山となります。ただ、日陰は続きますので、ありがたいです。大きい岩が点在するようになります。自然林も素晴らしいです。
ここのハシゴも新調されていた。とても安定感あるハシゴなので安心感がある。
上から見るとこんな感じ。つかまるところはしっかりあるので、落ち着いて渡ってね。
そして、尾根筋に出ると、雷の木というものが出現する。おそらく雷に打たれた木なのだろうと想像するが、真意は不明。木自体は立派な木だ。
この尾根からも地味に登り坂が続く。頂上を意識する時間帯なだけに気持ちが上ずる。
沢コースはずっと森の中。しかしコースもはっきりしているので安心感がある。
やや季節がずれたが、頂上近くには石楠花が自生している。
班蛇口(はんじゃく)登山口への分岐に到着。ここにはたくさんの道標があります。
ここまでくれば、あとは小刻みなアップダウンで頂上です。
頂上直前に、今日下りで利用する山の神コースへの分岐があります。
カニのハサミ岩や蟹足岳は、その他のコース情報で紹介しますね。
そして、ようやく頂上です。標高1052m。頂上だけは日なたで暖かいし、360度見渡せます。
かなり開放的な頂上です。この日は少しガスかかってましたが、それでも満足。
端の方に、自由に使えるイスや机がありますので、使わせてもらいました。
頂上は長居しやすいので、逆に注意が必要です。時間を決めて休憩しましょう。
頂上からの眺めは以下の様な感じです。
酒呑童子山の奥に、くじゅう連山がきれいに見えてます。
津江山系。福岡県最高峰の釈迦岳や御前岳、右には渡神岳も見えています。
同じ九州百名山である鞍岳が正面に。奥に薄く阿蘇五岳(涅槃像)が見えますね。
頂上には温度計や、写真撮影用のカメラ立てもあります。至れり尽くせり。
いよいよ下山開始しましょうか!
八方ヶ岳頂上から山の神コースで下山
先ほどの山の神コース分岐から下山します。二度ほど登り返したらようやく下りになります。ここは植林が多いというのが特徴ですね。沢コースと景色が全く違います。ここに山菜がたくさんあったんだなぁ。
自然林が好きなんだけれど、同じコースで下るのも新鮮味に欠けるので、山の神コースを使うことが多め。ずっと植林です。その後に九十九折の激下りがあります。その激坂を下り終えると・・・
そのまま山の神コースで下ってもいいのですが、さらに刺激を求めている人に向けてカニのハサミ岩や蟹足岳を縦走するコースもあります。その他のコースで紹介しますね。キケンと書いてある通り、やさしいコースではありません。
赤字で書いてあるのでビビりますが、注意をしていけば楽しめるコースです(自己責任で😅)。
今回はそのまま山の神コースの続きです。
山に神コースの九十九折を過ぎた辺りから、伐採によって通りにくい箇所がちらほら出てきます。またいでいったりくぐったり。
以前はそんなでもなかったのですが、ここ数年で伐採が進んだんでしょうね。
さらに進むと伐採は顕著です。
もはや登山道がどこかわからない箇所もでてきますので注意が必要です。かろうじて踏み跡がありますので、しっかり辿りましょう。
振り返ると伐採後がすごいことになってます。もしかすると、サイドに登山道が平行してあったのかもしれないと、ふと思いましたがそのまま下ります。
ようやく林道に出て振り返ったところです。沢コースよりやや難コースですね。
標識はありますが、途中途中にほしいですね。この後は林道を下って矢谷橋登山口まで下ります。
フキノトウが咲いていました。春がくるなぁと思いながら嬉しく見てました。
以上、沢コース&山の神コースの報告でした
カニのハサミ岩コース情報

カニのハサミ岩がずっと気になっていた時期があって、登りたいと思ったことない?なんとその岩に立てるコースがあるよ。やや難コースだけど、カニのハサミ岩コースも紹介するね
八方ヶ岳(カニのハサミ岩編)のヤマップの地図や写真もここで確認できます。
沢コースから八方ヶ岳頂上までは一緒だけど、山の神コースから下って九十九折の終点から点線をたどらず蟹足岳に向かってカニのハサミ岩を目指すルートです。
カニのハサミ岩は山の神コースの九十九折を下った分岐から入っていく。
少しドキドキするポイントですね。
道は他のコースより踏み跡が薄く、赤テープを頼りに進む箇所もあります。
この日はギンリョウソウのお祭りでもありました。
まずは蟹足岳を目指します。やや疲労が残っているところに急登ですので、ペースはゆっくり行かないとすぐにバテます。ペース注意。
蟹足岳の頂上です。眺望は無し。標識もこれのみ。見落としがちですので探しましょう。
一旦、進行方向に下山を試みましたが引き返しました。
※この後、直接カニのハサミ岩へ向かいましたが、赤テープもなく道がわからなかったので、巻き道分岐まで一旦戻りました。そこから蟹足岳を巻くルートで再度カニのハサミ岩を目指しました。
カニのハサミ岩直前の分岐では下山ルート標識があります。一旦ここを通り過ぎてカニのハサミ岩へ向かいます。
カニのハサミ岩は、ハシゴとロープで岩の上まで登りますが、ハシゴがキレイになっていたのでかなり安心感があり、助かりました。それでもスリルあり。あまり写真がありません。撮る余裕がないところです。
一気に駆け上がるとカニのハサミ岩です。
当然ですが、落ちたら死にます。もっと下を撮ればよかった。
カニのハサミ岩から見た八方ヶ岳です。縦走路もよくわかります。左のピークは蟹足岳に続きます。
カニのハサミ岩山頂にはツツジの種類が咲いていました。が、花を見る余裕などなく、早く下りたい気持ちです、素晴らしい眺めの反面、落ち着かない場所です。
一旦先ほどの下山標識まで戻って、ここからロープ&ロープの激坂です。
足元はガレ場で落石注意です。とにかくロープ命です😅
今回は人数も多かったため時間をかけて下りました。
見た目以上に急な坂なので難儀します。こんな感じの道が30分近く続きます。
声を掛け合ってくだります。皆、さすがに疲労で限界のようでした。
ようやく林道に下りてきました。ずっとロープを離せないような道が続いたので皆ここで安堵しました。登る場合はここがカニのハサミ岩のとりつきになりますね。わかりにくいと思います。
ようやく危険個所から解放された感が満載でした。
ここから林道を下ると矢谷橋登山口へつながります。
登山後のお楽しみ
八方ヶ岳の近辺は矢谷渓谷や菊鹿温泉等楽しみがたくさんです。最近は菊鹿ワイナリーなどもできてより楽しみが増えました。
温泉・立ち寄り湯情報♨【恵温泉】
菊鹿温泉には4か所の温泉施設があります。入り比べをすると楽しいですね。今回は恵温泉に入りました。
泉質はトロトロで、シャンプーやボディソープが落ちたか分からないほど。この泉質と施設で350円はコスパ良すぎです。熊本県民でよかった!他県だと考えられない価格かもですね。
近くの観光地【菊鹿ワイナリー】

菊鹿ワイナリーは最近できた施設だよ。
開放的な敷地に試飲もできて、ワイン好きでなくても楽しめる場所1
トイレもキレイなので、ぜひ気軽に登山後に寄ってみて。
コロナ禍だったので試飲はできなかったけど、楽しめました。私はワインを飲まないんだけれど、本格ブドウジュースを買って帰りました。これがめっちゃうまくて、今度からここで買おうと思ってます。四種類あったので、ぜひコンプリートしたい。
これ、4種類あるんですが、全部ジュースですよ!
八方ヶ岳へ登る人へアドバイスや注意点
✅まずは矢谷橋登山口から沢コースをオススメ
✅カニのハサミ岩コースは危険個所もあるので、登るなら十分注意。カニのハサミ岩は最高の景色。
✅山の神ルートは伐採が激しい。時間に余裕を持って歩く
✅山頂以外が日陰は神。女性に特にオススメな山です。

九州百名山に恥じない名山だよ。
熊本市内からのアクセスもよく、コースを変えてリピートしたい山だね!菊鹿温泉があるのも嬉しいね!
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